5つの(panch~パンチ)行為・治療(Karma~カルマ)という意味で、5つの浄化法すなわち、①ヴァマナ(嘔吐療法)、②ヴィレチャナ(下剤療法)、 ③バスティ(浣腸療法)、④ナッシア(鼻オイル療法) 、⑤ラクタモクシャン(採血療法) を意味します。

パンチャカルマは、ストレスや心身に蓄積された毒素を効率的に排出し、トリ・ドーシャ(ピッタ・ヴァータ・カファの3つのドーシャ)のバランスを取り戻すものです。

 

本来の体の機能をデトックス(浄化法)を用いて元に戻すという治療です。そのため、10日から2週間で行われるのが目安といわれています。(急激な体の変化は、負担をかけるため)また使用されるハーブは患者に合わせて調合されます。

※効果は個人差があるため、すべての方に同じ結果が得られるわけではありません。

パンチャカルマ体験記 その2


「肌がきれいになったよね。」

 

私が気づかない変化に周りが気づいたのは、この一言が最初でした。

パンチャカルマを受けた直後は、以前と変わりませんでした。

正直、もっと劇的に変わるのかしらと思っていましたが、本当の効果は

受けた後の私の「生活」に表れたのです。

 

人間は、特に都会の喧騒やストレスに毎日さらされている私たちの体は、

知らず知らずその状況に「対応」できるようになります。

どういう事かというと、必要な感覚を麻痺させることでそのストレスを逃れているのです。

 

味覚、嗅覚、がいい例です。パンチャカルマは悪いものを外に出すだけではなく、「体の機能をリセットする」役割を持っています。

 

私の場合、今までの味覚が変わり、外食する回数が減りました。それだけではなくコンビニ弁当、ファーストフード、居酒屋のメニュー、アルコール、コーヒー、が「食べなくてもよくなった」のです。

以前は、好きで食べていたものが美味しいと感じられなくなったというのは、施術からだいぶたってから気づきました。そのかわり「おいしい」と思うものも変わってきました。

豆腐、野菜、キノコ、玄米、雑穀類・・・・

頭でわかっていても、ついインスタントやファミレスに頼りがちがちだった私が、無理なく健康的な好みになれたことはパンチャカルマを受けた後です。

 

仕事がら不規則な食生活でしたが、深夜の食事がめっきり減りました。

そのため、意識することなく体重が落ちていきました。それはどちらかというと「不必要なものがはがれていくような」感覚です。激しい運動も食事制限もしていません。

 

もちろん個人差もありますし、ほんの一例なので100%人によって症状が違います。しかしパンチャカルマは人間本来の動物としての機能を取り戻す、たまっていたものをリセットする作用があります。

女性の体は神秘的です。だからこそ自然との調和をとる大切さ、アーユルヴェーダの真の力が発揮されるのでしょう。